漫画家一人ひとりの
生活のリズムに対応して
制作を支えてくれる。
ほかにはない施設です。

水ポテトさん

熊本県人吉市
出身
28歳

Question 1

なぜアーティスト
ビレッジ阿蘇096区に
入居されましたか?

「第1回コアミックス九州国際まんが賞」で入賞したご縁でお声がけいただき、入居しました。同業者で知人のヨリフジさんやのぴやか梢さんが、先にアーティストビレッジにいらしていたので、何回か様子を見におじゃましたことがありました。そして、この環境なら漫画の制作に集中できそうだなと思い、2022年の11月にこちらに来ました。

Question 2

漫画を描く
環境としては
いかがですか?

アトリエには決まった消灯時間がなく、広い作業スペースを漫画家が自由に使えるため、深夜や早朝に描きたいと思ったときにも描けるから助かっています。漫画家一人ひとりに、それぞれの生活のリズムがあるので、どんな人にも対応してくれる施設であることがうれしいです。周囲に騒音がなく、静かなことも集中しやすいです。私の場合、自分の作品制作のほかに、他の漫画家さんのアシスタントをリモートで行なう場合があります。そのアシスタント業務も、ここの環境だとはかどります。

私は作品のネームを描いたら人に見せて意見を聞きたいタイプなので、同業の仲間たちがたくさんいるのはありがたいです。おたがいの作品を磨き合うことにみんな協力的なことは、漫画家に囲まれて仕事ができることのよさだと感じます。また、1階のライブラリーにある資料や漫画も充実していて、自分の好みとは異なるジャンルの知見や作品に触れられることは刺激になります。

ほかにも、食事や生活面に対する施設のフォローが行き届いているので、日常の雑事はほとんどせずに済んでいます。自分でするのは洗濯と掃除くらいかもしれません。漫画に費やせる時間が多く取れることはありがたいです。アーティストビレッジに入居してからは、ほとんどストレスを感じることなく過ごせています。

アーティストビレッジのある阿蘇は自然豊かな観光地でもあるので、週末になると漫画家の仲間や編集者の車に乗せてもらって出かけ、英気を養っています。阿蘇に来てから温泉が好きになりました。
施設の近くに食事できるお店や遊ぶ場所がいっぱいあるのもうれしいです。阿蘇の郷土料理である田楽や、白味噌のだご汁は食べ飽きません。ここから散歩で行ける距離に山羊や牛、馬がいるのが阿蘇の好きなところです。

Question 3

ここでの一日の
過ごし方を
教えてください。

自分の作品を描くときと、アシスタント業務をするときで異なります。自分の作品を描くときは、アトリエに来てから寝るまでの間は、物語やキャラクターの構想、作画など、何かしら作業しています。気分転換に、1時間くらい散歩したりもします。
アシスタントをするときは、相手の活動時間により一日の過ごし方が決まります。午前10時から始まる朝型のこともあれば、午後や夕方から始まる夜型のこともあります。

毎日必ず行なう始業時のトレーニングは、人体のポーズを30秒で描くことを10回繰り返すこと。ほかに、小説などを10分だけ読むようにしています。それらをすることで、私は創作の世界に入りやすくなります。

Question 4

今後の目標は
ありますか?

よい作品をつくれるよう、漫画家としての成長を絶えずしていきたいです。私は作品に多くのものを詰め込んでしまう傾向があるので、削ぎ落として、少ない要素で多くのことを伝える漫画を描けるようになれたらと思っています。

Question 5

入居を
考えている人に
メッセージを
お願いします。

漫画を描くことに集中するには最適な場所です。あと、阿蘇は山間部なので気温が変わりやすいです。風邪をひかないようお気をつけください。

水ポテト先生の話題作、アニマルパニックホラー『モグランド』はWEB『ゼノン編集部』で読めます

『モグランド』

試し読みhttps://comic-zenon.com/episode/2550668106005963521

Go top