ここで目にするもの、
耳にするものすべてが、
よい漫画につながる
インスピレーションの源。

Roberto F.さん

ブラジル連邦共和国
出身

Question 1

来日された理由を
うかがえますか?

日本も日本の漫画も大好きであり、かつ、漫画家として成長するための特別な機会をいただいたと考えたからです。
子どもの頃から漫画好きだった私は、6歳で『ドラゴンボール』『聖闘士星矢』などの日本の作品に触れ、夢中になりました。それがきっかけとなり、14歳のときには友人と漫画を描いていました。
母国のブラジルでは、フリーランスでデザインの仕事をしながら、漫画を描いていました。そんな私の、漫画を仕事にしたいという気持ちと日本への関心の高さを、家族も友人もよく理解してくれていました。そのためコアミックスから声がかかり、日本への移住を決意したとき、周囲が快くサポートしてくれました。

さまざまな漫画を好んで読むので、具体的に好きな日本の作品を挙げるのは難しいですが、『鋼の錬金術師』『無限の住人』『CLAYMORE』を尊敬しています。中でもお気に入りは『るろうに剣心』です。いまブラジルでは、日本の漫画をウェブで読むことができます。

Question 2

日本の、熊本・阿蘇
の印象は
いかがですか?

この地域の風景はとても美しいと思いますし、出会った人々も本当に好きです。敬意、思いやり、努力、そしてすぐれたユーモアが日本にはあります。ここで目にするもの、耳にするものすべてが、よい漫画につながるインスピレーションの源。あらゆるものが、私の母国にはないインフォメーションです。たとえば、南アメリカのブラジルと異なり、阿蘇には雪が積もることもそうです。その風景は、新しい漫画を着想するうえでのヒントです。

Question 3

入居している熊本の
アーティストビレッジ
阿蘇096区は、
漫画を描く環境としては
いかがですか?
住環境、食事について
の感想も
うかがえますでしょうか?

アトリエには漫画を描くために必要なものがすべてそろっています。また、異なる国籍の人々と、同じ空間で一緒に働くこともおもしろいと感じています。施設の周りには公園があり、それも気に入っています。
そして食べ物も大好きです。寿司、刺し身、うどんなど、ここの食堂で食べる日本食は、わさびも含めて、どれもおいしいです。
飲み物では、アイスコーヒーに驚きました。これはブラジルにはありません。ほかには、自動販売機の飲み物を試すのにワクワクしています。

住居棟はアトリエから徒歩1分の場所で行き来がしやすいですし、暮らしやすい部屋です。特にスライド式のクローゼットがあるのが便利です。

Question 4

ここでの一日の
過ごし方を
教えてください。

ウェブトゥーンの連載や、新しいオリジナル作品の制作に取り組んでいるので、物語やキャラクターの構想などで毎日がすぐに過ぎていきます。そんな中でも時間をつくっては、アーティストビレッジ周辺を散策したり、予定を組んで漫画家の友人と出かけたり、さまざまなイベントに参加したり、映画を観たり、レストランに食事に行ったりしています。

Question 5

今後の目標は
ありますか?

たくさんの漫画を手がけ、出版することを通して、できるだけ多くの人に感銘を与えたいです。また、日本語を流暢に話すようになれたらと思うため、語学をしっかり学び、日本の文化にますます近づきたいです。

Question 6

入居を
考えている人に
メッセージを
お願いします。

日本の漫画は、その製作手法に特徴があり、それが高い品質を維持するうえで核となっていると思います。それをここで学びながら漫画を描けることは、あなたにとってなによりの喜びとなるはずです。

「サイレントマンガオーディション」第4回準グランプリを獲得した、
Roberto F.さんの作品『PLAY』はこちら

『PLAY』

試し読みhttps://smacmag.net/v/sma4/play-by-roberto-f/

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