12名用の会議室。アーティストビレッジ阿蘇096区にいるスタッフと、世界各地をリアルタイムで繋げるビデオシステムがあります。海外在住の漫画家への施設説明会はここで行われ、大型モニターを通して情報を共有し、質疑応答を実施しました。また、東京・吉祥寺にあるゼノン編集部とも常時接続が可能であり、大型モニターで臨場感あるやりとりができるため、編集者との意見交換を通して漫画家が刺激を受け、新たな発見をする上でも重要なスペースです。
アーティストビレッジ阿蘇096区に入居している漫画家が作品制作を行う場所です。デジタルでの作画に対応した最新の機材を揃えています。一方、手描きでの制作もしやすいよう、各席は広めに作られています。また、集中して制作に没頭できるよう、それぞれの席の間には仕切りが設置されています。全24席です。
さらに、多様な外国語に翻訳されたコアミックスの作品や、海外作家の作品も資料として収蔵・公開しています。
なお、海外の漫画家の作品編集を行うスタッフの編集室でもあります。
本格的な映像機材を備えた、全42席の試写室。映像の試写のみならず、隣室の収録スタジオで撮影した動画をリアルタイムでチェックし、編集することが可能です。 スクリーン手前にはステージを設置。アーティストビレッジ阿蘇096区に拠点を置く女性だけの歌劇団「096k熊本歌劇団」のためのワークショップや講演が、ゲスト講師により開催されています。
アーティストビレッジ阿蘇096区に拠点を置く女性だけの歌劇団「096k熊本歌劇団」の稽古場です。基礎トレーニングのほか、歌、ダンス、アクションのレッスンはここで行われています。同歌劇団が熊本市内で上演している舞台『前田慶次 かぶき旅〜肥後の虎・加藤清正〜編』は、ここで作られています。
(上演会場:桜の馬場城彩苑・熊本城ミュージアムわくわく座)
地域の方とのふれあいの場となるよう設けられた部屋。小規模イベント用のステージもあります。窓からは、日本庭園と根子岳を望むことができ、ふだんは打ち合わせスペースとして利用されています。
禅宗寺院の枯山水をイメージした日本庭園。後方の根子岳を借景とした眺望を、地域交流室から楽しむことができます。
中国の思想家・荘子(そうじ)の言葉「虚室生白」に想を得て作られた空間。
「空虚なほど光は満ちる」という意味に、この言葉を解釈しています。
「虚」の状態でアーティストビレッジ阿蘇096区に入ってきた人の中に、ここで学びながら光が満ちていく。そのようなイメージを具現化しています。そのため空洞がある高さ5メートルの吹き抜けを中央に設け、その空間を囲うよう、補うように知の収蔵庫(=ライブラリー)を展開しています。また、アーティストが「知の補強」をできるライブラリーとして、さまざまな分野の文献資料を約6,000冊備えています。足元に敷かれたタイルカーペットは、時(o’clock)に由来する施設名にちなみ、「時とリズムを刻む文字盤」を表現しています。
アーティストビレッジ阿蘇096区に入居するアーティスト用の食堂です。コアミックスの関連会社で、飲食事業を展開するじぞう屋のスタッフが常駐し、アーティストの健康に配慮した食事を用意しています。
熊本県の阿蘇は古墳が現存する地域。そこに着想し、前方後円墳をイメージしたデザインの噴水を設置しています。周囲には阿蘇の草花が四季折々に咲き誇ります。アーティストビレッジ阿蘇096区の入居者同士が、飲み物を手に交流する場としての利用も想定しています。
この施設に入居した漫画家志望者が制作を学んだり、劇団員がレッスンを受けたりする場にふさわしいよう、夢を膨らませた若者がそれまでの環境とは異なる空間にいるイメージにしています。中空に植栽を浮かべ、鎧を配置することで、時空を行き来するような空想的空間を具現化しています。なお、壁面の本棚には、コアミックスから刊行された作品を始め、往年の名作や現在人気の漫画が資料として約3,000冊並んでいます。
壁面屏風の言葉は、「奇承天結」。これは「奇想天外」と「起承転結」を組み合わせた、コアミックス代表・堀江信彦の造語です。漫画や絵本の原作者でもある堀江がストーリー作りの軸としている考え方です。
収録・配信がすぐに行える環境が整った収録スタジオ。YouTube用の動画収録のほか、アーティストビレッジ阿蘇096区に拠点を置く女性だけの歌劇団「096k熊本歌劇団」が出演するテレビ番組や、CM動画の撮影にも使用されています。漫画制作の先にある、さまざまなメディアミックスを視野に入れた設備の一つです。
入居するアーティスト同士が語り合い、切磋琢磨しながら成長できる環境となることに配慮し、住居棟はデザインされています。入居できる住居棟は現在9棟(1棟6室。全54室)。棟内は、おたがいコミュニケーションをとりやすいよう、玄関から共用スペースのリビングを通って個室に入る構造です。自由に、活発に語り合えるよう、1棟の中にあえてリビングを2箇所設けているのが特徴です。快適な暮らしができるよう、共用スペースにはリビングのほか、シャワー室、洗面台、乾燥機付きドラム式洗濯機などを完備しています。なお、冬の寒さに備え、リビングには床暖房が設置されています。